ナンピンマーチンとは?
ナンピンマーチンとは、「ナンピン」と「マーチンゲール」を掛け合わせたトレード手法です。
ナンピンとは?
レートの逆行によりポジションが含み損になった際に、建玉を追加して平均取得単価を引き下げる戦略。建玉を追加しすぎると証拠金不足となり、戦略が破綻してしまうリスクがある
マーチンゲールとは?
(勝てなかった場合に)ロットを2倍、4倍、8倍…と倍々にしていき、最終的にどこかで勝てば利益が残るという戦略。こちらも証拠金不足になるリスクが高い
エキスパートアドバイザー(EA)とは?
エキスパートアドバイザー(EA)とは、FXトレードで使う高性能かつ無料のメタトレーダー(MetaTrader)というソフト(プラットフォーム)上で使用できる自動売買ツールの名称です。
ナンピンマーチンEAとは?
このように、「ナンピン」と「マーチンゲール」の手法を掛け合わせたものが、「ナンピンマーチン」であり、「ナンピンマーチン」のロジックを取り入れたEA(自動売買)が「ナンピンマーチンEA」と呼ばれています。
ナンピンマーチンの特徴
ナンピンマーチンは”ほとんど負けない”
分かりやすくするために俗っぽくいえば、「含み損に耐えながら倍々のナンピンを行い、利益になるのを待ち続ける」戦略です。そしてこの戦略は“ほとんど負けない”のが最大の特長で、そのため口座残高グラフは綺麗な右肩上がりに推移します。
上記の通り、ナンピンマーチンはほとんど負けません。勝率99%(ほぼ100%)などと言っても間違いではないことも多いです。
ただし、この勝率だけでパフォーマンスを評価するのは問題です。
ナンピンマーチンは”いつかは負ける”
とても優秀な戦略に思えますが、“いつかは負ける”ことを避けられないのが問題です。戦略の性質上、負けるときには大きな損失が発生します。つまり綺麗な右肩上がりの口座残高グラフが、鋭角に大きく下落する推移となります。いわゆるコツコツドカン(小さな利益をコツコツと積み上げるが、大きな損失をドカンと出すこと)の結果です。
例えば、勝つ時は+1万円、負ける時は−100万円、という場合、勝率99%、つまり、100回のうち99回勝って1回だけ負けるだけでも、損益は「+99万円−100万円=−1万円」という結果になります。決して高パフォーマンスとは言えません。
実際にナンピンマーチンEAを利用すると、このような結果になることが決して少なくありません。
ナンピンマーチンは”上級者向けの戦略”
ナンピンマーチンは、しっかりとした資金管理や相場分析が伴えば、上手く利用することもできます。通貨ペアによっては特定のレンジ内を行き来しやすい傾向があるので、この戦略が有効に機能する場合もあるのです。しかし、初心者が扱うには難しすぎるといえ、高確率で証拠金の多くを失ってしまう可能性があります。そのリスクを知らずに、このEAに手を出すのは厳禁です。
上記の通り、勝率の高さだけを評価して安易にEAを使用するのは、非常にリスクが高いです。
また、ナンピンマーチンEAと言っても、例えばナンピンの幅をどうするか、マーチンゲールの倍率をどうするか、等、細かい設定の違いによってロジック、取引結果は異なってきます。
ナンピンマーチンEAを上手く利用するには?
実際に使用するナンピンマーチンEAのロジックを十分理解し、資金管理および損益シミュレーションを十分に行うことで、ナンピンマーチンEAを上手く利用することが出来ると考えています。
そこでこのサイトでは、以下のような記事を提供しています。
ナンピンマーチンEAのロジックパターン
ナンピンマーチンEAのロジックパターンを複数用意しています。
現在は32種類のモデルを公開しています。
ナンピンマーチンEAの損益シミュレーション
上記32種類のモデルを実際の相場データからバックテストを行い、モデル毎の損益や必要証拠金の比較等、損益シミュレーションを行なっています。
お試し用ナンピンマーチンEAの配布
以下の記事では、XMTradingのKIWAMI極口座を用いて、実際にデモ口座でEAを動かしてみる方法までご紹介しています。デモ口座ですので、完全無料です。是非お試しください。
ナンピンマーチンEAで勝つための戦略
- 上記データから、1ヶ月等の短期間ではなく十分な期間で損益シミュレーションを行い、必要資金の設定を行う。
- 1日毎の損益シミュレーションから、日々の損益がどのように出てくるか理解する。単純な実現損益だけではなく、未実現損益(含み損)についても、毎日どれくらいマイナスになるかを把握しておく。
- 実際にEAを稼働し始めたら、損益シミュレーションと大体同じような結果が出てきている限り、日々の結果で一喜一憂しない。
- 損益シミュレーションはあくまでも過去の結果なので、想定外の結果が出る可能性もある。その際はモデルや戦略自体を見直す。