この記事では以下の手順を初心者向けに解説します。
- MetaTrader5(MT5)にEA(エキスパートアドバイザー)に設置して動かす方法
- MQL5のソースファイルをコンパイルして実行ファイル(EA)を作成する方法
取引口座開設手順
XM(エックスエム)では、2022年10月26日から、KIWAMI極口座が新設されています。
このKIWAMI極口座は、スタンダード口座よりもスプレッドが小さくてお得なのですが、さらにスワップフリーで使いやすい口座です。
今回はこのKIWAMI極口座を例にして、口座の解説方法からEAの稼働方法まで解説していきます。
XMTradingの口座開設ページにアクセス
以下のページからKIWAMI極口座のリアル口座を開設可能です。
指示に従って必要な情報を入力していきます。
なお、既にXMの会員の方は、会員ログイン後に追加口座開設からリアル口座を選んで進んでください。
取引口座の設定
以下の通り、MT5を選択します。
続いて、XMTrading KIWAMI極を選択します。
以下の選択は基本的にそのままでOKです。
口座開設のメールを確認
必要な情報を入力して手続きが完了すると、口座開設のメールがすぐに送付されてくるはずです。
このとき、「お客様のMT5のID」と、「サーバー名(XMTrading-MT5 3など)」という情報が記載されていることを確認しておいてください。
この後、IDとサーバー名がMT5にログインする際に必要になります。
MT5をインストール
XMで取引する場合は、基本的にXMのサイトからMT5をインストールする必要があります。古いバージョンだとKIWAMI極口座に対応してなかったりすることもあるようですので、改めて最新のMT5をインストールしましょう。
以下のリンクからXMTradingのMT5ダウンロード画面に進みます。
「PC対応MT5」あるいは「Mac対応MT5」を選択してダウンロード、インストールします。
MT5で取引口座にログイン
インストールしたMT5を起動し、取引口座にログインします。
メールに記載された「お客様のMT5のID」と「サーバー名(XMTrading-MT5 3など)」、ご自身で設定したパスワードでログインします。
EAの設定手順
次に、MT5にログイン後、EAをセットする手順をご紹介します。
今回は、GBPJPY#(KIWAMI極口座ですと、取引対象の名称の後に「#」が付きます)を対象としたEAをセットし、起動してみます。
GBPJPY#の表示
まずは、銘柄によってはデフォルトの表示リストに出てこないことも多いので、GBPJPY#を表示させる方法から説明します。
MT5の上の方のタブの「表示」→「銘柄」から、以下の通り、GBPJPY#を「非表示」から「表示」に変更します。
これで、GBPJPY#が表示可能になりました。
GBPJPY#のチャートを表示
続いて、MT5の上の方のタブの「ファイル」→「新規チャート」から、先ほど表示させた「G BPJPY#」を選択します。
すると、GBPJPY#のチャートが表示されたと思います。デフォルトだと時間足はH1かもしれませんが、そのままでも構いませんし、お好きな時間足に変えても結構です。
今回導入するEAは、どの時間足にセットしてもロジックは変わらないからです。導入するEAによっては、セットする時間足を指定している場合もあるのでご注意ください。
お試しEAをダウンロード
まず、以下からお試しEA(ADM-EA_note_demo.ex5)をダウンロードします。
こちらはデモ口座専用EAですので、実際に稼働まで試してみる場合は、上記の取引口座開設手順の追加口座開設で、カスタムデモ口座を開設してお試しください。
MT5にEAをセッティング
以下の手順で、MT5にEAをセッティングします。
- MT5の「ファイル」タブの「データフォルダを開く」をクリック
- 「MQL5」フォルダ→「Experts」フォルダを開く
- 「Experts」フォルダ内に、ダウンロードした「ADM-EA_note_demo.ex5」を保存
- MT5の「ナビゲータ」ウィンドウ内のエキスパートアドバイザを右クリックして、更新をクリック
- エキスパートアドバイザ内に「ADM-EA_note_demo.ex5」が表示される
以上で、EAの準備が完了です。
mq5ファイルからEAをコンパイル
上記は、既にコンパイル済みのEA(ex5ファイル)をセットする場合の手順でした。続いて、コンパイル前のプログラムであるmq5ファイルからex5ファイルを作成する方法もご紹介します。
今度は、以下のページでダウンロード可能なADM-EAのmq5ファイル(MetaTrader5向けに書かれたプログラム)を例にします。
特にコードをいじらずにコンパイルするだけのEA作成手順は、以下の通り比較的簡単です。
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「ADM-EA_note.mq5」を、MQL5 -> Expertsフォルダに保存する。
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「ADM-EA_note.mq5」をダブルクリックすると、MetaEditorが起動する。
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「コンパイル」をクリックすると、Expertsフォルダに「ADM-EA_note.ex5」が保存される。
以上、先ほどと同じ手順でエキスパートアドバイザを更新し、コンパイルされたex5ファイルが表示されていれば準備は完了です。
EAのパラメータ設定から起動まで
まず、エキスパートアドバイザ内の「ADM-EA_note.ex5」を、GBPJPY#(Standard口座であればGBPJPY)のチャートにドラッグ&ドロップします。
すると、以下のような画面が立ち上がりますので、「アルゴリズム取引を許可」にチェックを入れます。
あとはインプットの設定ですが、デモ口座でお試しで動かす程度であれば、以下の通りデフォルトでもとりあえず問題ありません。
EAを稼働(自動売買を開始)
MT5のチャートの上の方にある「アルゴリズム取引」というボタンをクリックすると、稼働開始します。
以下のように、「アルゴリズム取引」のボタンのところが緑色の▷になっていることを確認してください。
稼働停止中(自動売買オフ)
稼働中(自動売買オン)
MT5用EAのサンプルコード
以下の記事では、MT5用のEA(FX自動売買ツール)を作成するためのサンプルコードを掲載しています。
内容をコピペするだけで、MT5用のEAをMQL5で作成することが可能です。なお、それぞれのコードの説明も可能な限り細かく記載していますで、これをベースにご自身でロジックをお好きなようにカスタマイズしていただくこともできます。
この記事では、紹介したコードをまとめたmq5ファイルをダウンロード可能にしております。このファイルをただコンパイルするだけでも、ex5ファイル(EAの実行ファイル)を作成することができますので、EAとしてそのまま使用していただくことも可能です。